ウィルパワーを意識し仕事のパフォーマンスを上げよう

ウィルパワーは、仕事のパフォーマンスと大きく関係しています。アメリカの心理学者、ロイ・F・バウマイスターにより提唱された考え方がウィルパワーで、こちらは脳の前頭葉により作られる集中力の源と考えればよいでしょう。
ビジネスで大きな結果を残してきた類まれなる集中力の持ち主であっても、疲れている時に集中力を存分に発揮させることは困難です。このように、ウィルパワーは無限に湧き出てくるわけではなく、使用すれば減っていくと考えられているので、ウィルパワーの無駄遣いを避けることが欠かせません。

ウィルパワーの無駄遣いを避け、仕事のパフォーマンスを上げるための重要ポイントが、計画的に仕事を進めることです。何かを決断するたびにウィルパワーは減少すると考えられているので、職場に出勤してから、その日にやることを考えていては、いきなりウィルパワーの無駄遣いが発生します。
急に新たな仕事を指示されることもあるので、必ずしも計画通りにいくとは限りませんが、当日行う仕事内容は前日のうちに整理しておき、仕事前の無駄な思考を避けるようにすることが大事です。

エンジニアに限った話ではありませんが、ワークスペースがごちゃごちゃとしていると、そちらに意識をやってしまい、ウィルパワーの無駄遣いが発生する恐れがあります。そのため、ワークスペースをできる限り片付け、気が逸れるリスクを減らすことも重要です。

また、ウィルパワーは決断のたびに徐々に減少していくので、定時の頃に集中力が十分に残っているなんてケースは、まずありません。集中力が求められる厄介な仕事は、ウィルパワーが十分に残っている午前中のうちに終わらせるのが基本です。